日本原子力学会誌ATOMOΣ
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解説
スーパー軽水炉(超臨界圧軽水炉)の炉心設計
山路 哲史
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2007 年 49 巻 9 号 p. 607-612

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抄録

 スーパー軽水炉は,水と蒸気の区別がない高温高圧の“超臨界圧水”を冷却水に用いる次世代原子炉の概念である。近代の火力発電と同様に,蒸気の力を限界まで引き出すことができるため,従来の軽水炉に比べて発電効率が飛躍的に向上するだけでなく,プラントシステムが大幅に簡素化・小型化し,現行軽水炉の改良では到達できない高い経済性を達成できる。本稿では,日本を中心に世界で研究されているスーパー軽水炉(超臨界圧軽水炉)の主要な設計概念とそのまさに核となるスーパー軽水炉の炉心設計について解説し,近年の研究状況についても簡単に紹介する。

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© 2007 一般社団法人 日本原子力学会
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