日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
Print ISSN : 1882-2606
報告
アクチノイド・マネジメントに必要な炉物理実験
「アクチノイド・マネジメントに関する炉物理実験施設」研究専門委員会活動報告
岩崎 智彦
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

2011 年 53 巻 4 号 p. 287-291

詳細
抄録

 マイナーアクチノイドの核変換技術やMOX燃料の本格利用に伴うプルトニウムの多重リサイクル等,「アクチノイド・マネジメント」の必要性は年々高まってきており,原子炉物理学や核データといった核工学の分野の主要な研究テーマのひとつとなっている。しかし,多量のマイナーアクチノイドや高次化プルトニウムを使用可能な炉物理実験施設は世界的にも存在しないため,この分野の研究の進展に停滞を招いており,実験環境の整備が喫緊の課題である。本報告は,約2年にわたる研究専門委員会での検討結果を取りまとめたものである。

著者関連情報
© 2011 一般社団法人 日本原子力学会
前の記事 次の記事
feedback
Top