日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
Print ISSN : 1882-2606
連載講座
核データ研究の最前線 〜たゆまざる真値の追及,そして新たなニーズへ応える為に〜
第1回 多様化する原子核工学と核データのニーズ
須山 賢也国枝 賢深堀 智生千葉 豪
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2017 年 59 巻 10 号 p. 598-602

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抄録

 核データとは狭義には原子核と中性子の反応の確率であるが,一般的に言えば,原子核の物理的変化や反応の様子を表現するデータの事である。我が国が原子力開発に着手して以来,核データの開発は重要な技術開発のテーマであり,現在我が国の核データライブラリJENDLは世界で最も高い精度と完備性を兼ね備えた核データファイルの一つとして国際的に認知されている。本連載講座では,原子力開発に関係している方々を対象とし,シグマ特別専門委員会の監修を経て,核データ開発の意義,核データの開発の最新の状況,国際的な動向,そして今後の開発の方向性を解説する。

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© 2017 一般社団法人 日本原子力学会
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