2018 年 60 巻 11 号 p. 705-709
一般社団法人AFWは3・11後に福島第一原発で働く作業者の支援のために立ち上げられた。しかし,事故から7年のうちに様々な経験と変遷を経て,より地域の住民の目線と心に軸足を移した活動を行うようになってきている。これまでに,地域との廃炉コミュニケーションや車座対話などから得たものは多い。それらを糧として,ごく最近は地域の復興から風評被害の払拭のためにはどのようなアプローチでどのようなエッセンスを盛り込むのが効果的かに腐心し,その成果を徐々に上げている。AFWの理念と実践の変遷から見えてきた福島の未来を報告する。