2020 年 62 巻 3 号 p. 125-126
東京電力福島第一原子力発電所の事故後,高放射線環境下でのさまざまな作業において,ロボットや遠隔操作機器の活用が求められた。本稿では,その事故対応などにおいてこれまでに導入されたロボットや遠隔操作機器について紹介するとともに,これまでの取り組みを評価し,失敗した事例の分析を行う。さらにこれらの分析結果に基づき,その対策について述べるとともに,燃料デブリの取り出しをはじめとする今後の廃炉の工程を考え,今後必要となる遠隔技術・ロボット技術の対策などについて述べる。