2020 年 62 巻 3 号 p. 143-144
近年,米国やカナダ,英国などにおいてSMR(Small Modular Reactor)の開発,導入に向けた動きが活発化している。また,国内では,第5次エネルギー基本計画(2018年7月閣議決定)において,「多様な社会的要請の高まりも見据えた原子力関連技術のイノベーションの促進」や,「安全性・経済性・機動性に優れた炉の追求に向けた技術開発に取り組む」という方針が示された。三菱重工は,既存の軽水炉の安全性・信頼性向上や長期継続利用に向けた技術開発に着実に取り組む一方で,将来に向けた取り組みとしてSMRをはじめとした多様な革新的原子力技術開発を推進している。