2021 年 63 巻 3 号 p. 260-262
技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(IRID)は2013年8月の設立以来,将来の廃炉技術の基盤強化を視野に,当面の緊急課題である福島第一原子力発電所の廃炉に向けた技術の研究開発に取り組んでいる。研究開発の分野は ①使用済み燃料プールからの燃料取り出しに係る研究開発 ②燃料デブリ取り出し準備に係る研究開発 ③固体廃棄物の処理・処分に係る研究開発 の3つの柱に分類することができる。本稿では「原子炉格納容器内部調査」・「燃料デブリ取り出し」に係る研究開発を中心に,2020年上期時点における概況を報告する。