2025 年 67 巻 3 号 p. 152-162
「原子力のように巨大かつ複雑な技術はシステムの特性上,長期的に見れば破局的な事故の発生は避けられず,まずはそのことを会員は語れ」という寿楽氏の論(2024年7月号掲載)は,大きな反響を呼んだ。学会誌編集委ではこの論を深めるために座談会を開催。その破局性の意味やそれがもたらす影響を広く議論した上で見極める必要性や,「安全」とは時々の社会的な議論を経た上で定義されるべきであり,それをもとに原発の安全対策は適切に資源配分されるべきであること,さらに原子力分野での取り組みが「公正性」や「未知のリスクに対する感覚」を十分に体現することで,それが社会を先導するようなものになることへの期待が示された。