日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
Online ISSN : 2758-8777
Print ISSN : 2186-9545
特集1
術中intact PTHモニタリングの有用性
平光 高久冨永 芳博
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2012 年 29 巻 3 号 p. 198-200

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抄録

原発性副甲状腺機能亢進症(PHPT),二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT),三次性副甲状腺機能亢進症(THPT)の治療法の1つとして手術療法が挙げられる。これらの手術の難しさは,反回神経などの解剖学的な点とともに,病的副甲状腺をいかに同定して,さらに確実に摘出する必要がある点である。これらを可能にしたのが,画像診断技術の進歩とともに,術中intact PTH(IOPTH)モニタリングである。IOPTHモニタリングにより,より確実に病的副甲状腺の摘出ができるようになったばかりか,PHPTではminimally invasiveな手術が可能となった。しかし,SHPTでは,現在までのところ適切なcriteriaを認められていない。今回は,IOPTHモニタリングの意義,方法,評価などについて,PHPTとSHPTに分けて述べる。

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