日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
Print ISSN : 2186-9545
症例報告
内臓逆位を伴った甲状腺腫瘍の1例
藤井 慶太郎足立 将大飛田 忠道秋月 浩光
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2017 年 34 巻 3 号 p. 200-203

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抄録

症例は70歳台,女性。幼少期より完全内臓逆位を指摘されていた。超音波検査で30mm大の甲状腺腫瘍を指摘され,悪性も否定できず手術方針となった。

術前の画像評価では,血管分岐形態に異常は認めず,非反回下喉頭神経の存在も否定的であった。

甲状腺左葉峡切除術が施行された。左反回神経は傍食道やや外側にて確認され,温存した。術後,反回神経麻痺はなかった。病理では腺腫様結節(腺腫様甲状腺腫)であった。

頭頸部領域で完全内臓逆位が問題になることはあまりないが,反回神経の走行の特徴が左右逆になることと,血管分岐形態の異常がある際には非反回下喉頭神経の存在を念頭に置き慎重に手術操作を行うべきである。

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