2018 年 35 巻 3 号 p. 174-178
本年6月に甲状腺腫瘍診療ガイドラインの改定が行われ,放射性ヨウ素内用療法については「アブレーション(ablation)」,「補助療法 (adjuvant therapy)」,および「治療(treatment)」が明確に区別されたと同時に,それぞれに対する適正投与量が示された。現行で行われているハイリスク症例に対する内用療法は, 補助療法として3.7GBq(100mCi)投与を行うことが推奨された。現行の1.1GBq内用療法の成果をSPECT/CTによって評価し,今後の内用療法の運用に関する検討の一助としたい。