日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
Online ISSN : 2758-8777
Print ISSN : 2186-9545
特集1
分子標的薬の使い方
北村 守正
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2021 年 38 巻 2 号 p. 82-85

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抄録

レンバチニブは根治切除不能な甲状腺癌に対して非常に有効な分子標的治療薬であるが,有害事象が高頻度に出現し休薬・減量を余儀なくされる。長期間の休薬を必要とする場合,分化癌では影響は少ないが,未分化癌では再増大により致命的となる可能性がある。そのため,できるだけ長期間の休薬を行わずに高用量を維持するための工夫が必要である。当科では2019年以降,連日投与する方法(Daily法:11名)から平日5日投薬週末2日休薬する方法(Weekends-off法:6名)に切り替えた。初回減量までの期間はWeekends-off群の方が有意に長く,また導入後3カ月・6カ月時点のレンバチニブの用量はWeekends-off群の方が高用量を維持できていた。症例数が少なく,さらなる症例集積が必要であるが,5日投薬2日休薬という予定休薬の方法は高用量を継続投与していくための一つの方法として考慮してもよいと考えられる。

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