両側副腎病変は偶発性副腎腫瘍の7.8~15%程度を占め,病因の分布も片側副腎腫瘍と異なる。両側副腎腫瘍のほとんどが腫瘍性病変であるが,非腫瘍性病変も少数ながら報告されている。非腫瘍性病変は稀であるが,感染症,囊胞性腫瘤,自己免疫疾患を含む全身性疾患など病因が多岐にわたり,更に両側副腎の萎縮,過形成,囊胞性腫瘤,石灰化など多様な画像所見や副腎不全を含めた様々な臨床像を呈することから診断・治療に難渋することもある。そのため,それぞれの病因の特徴を理解しておくことが必要であり,その特徴に合わせたマネージメントが重要となる。しかしながら,症例数が少なく明確な指針がないのが現状である。非腫瘍性病変を含めた両側副腎病変に対する検討が今後更に進むことを期待する。