NEUROINFECTION
Online ISSN : 2435-2225
Print ISSN : 1348-2718
シンポジウム4
COVID-19 後神経症候群
大平 雅之髙尾 昌樹佐野 輝典瀬川 和彦富田 吉敏佐藤 和貴郎水澤 英洋
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 27 巻 1 号 p. 85-

詳細
抄録

【要旨】新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症(COVID-19)では、さまざまな精神・神経症状が急性期症状の回復後、長期に持続し、新たに出現することが知られるようになり、神経症候についてはCOVID-19 後神経症候群(PCNS)と呼ばれることもある。国立精神・神経医療研究センターでは 2021 年6 月より後遺症外来を開設し、このような PCNS あるいは COVID-19 後遺症の患者さんを積極的に受け入れている。当院でも嗅覚障害、記憶障害、不安、うつ状態、疲労など多彩な症候がみられ、その治療は容易ではない。今後は神経内科医を含む複数の専門科が横断的に COVID-19 の長期症状の診療にかかわることが望ましい。

著者関連情報
© 2022 日本神経感染症学会
前の記事 次の記事
feedback
Top