アジア市場経済学会年報
Online ISSN : 2424-2195
Print ISSN : 2185-1379
タイ市場における日系小売業の現状と展望―バンコク市場の現状調査から―
藤岡 芳郎
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2021 年 24 巻 p. 39-46

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抄録

1960年代半ばから日系小売業のタイ市場への本格的な進出が始まった。1990年代までに多くの日系小売業が進出した。しかし,20世紀に進出した企業の多くはすでに撤退を余儀なくされている。現在も引き続き多くの日系小売業が事業を積極的に展開している。バンコク市場の中で,日系小売業で受け入れられているのはセブンイレブン,ユニクロなどまだ少数の企業だけである。現地の市場はすでに成熟化しており日本市場で成功したマーケティングを実施してもバンコクでは特徴が打ち出せず事業を継続できるだけの収益が上がらないことが最大の課題である。そこで,日系小売業が強みを活かして現地市場に受け入れられるための方法についてあらかじめ設定したフレームワークをとおして考察する。

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