金融機関における貸出金利の設定は属人化しており、リスクに応じて金利が設定されているとは言えない。一部の金融機関では金利設定のモデルは存在するが、他行との企業の取り合いなどにより、モデルで算出される貸出金利と実際の貸出金利には乖離が生じ十分に活用できていない。また、人が金利を決めると知見やノウハウを蓄積することが難しくなるという課題がある。そこで本研究では、低金利政策下における現行金利からの変動を考察することで、どのように金利が設定されているかを解明する。分析の結果、借入企業の財務や金融機関の資金調達、市区町村単位の競争度などが金利に与える影響度合いが明らかになった。