Journal of Applied Glycoscience
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リゾホスファチジルコリンと複合体を形成するアミロース鎖長の解析
山下 政続谷口 肇小野木 悟久松 眞
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2004 年 51 巻 1 号 p. 51-54

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抄録
炭素数10-20の脂肪酸から構成される8種類のリゾホスファチジルコリンとDP 18のアミロースの水溶液で複合体を調製した.2℃で沈澱した複合体について,そのアミロース鎖長をHPAEC-PADで分析した.LPC-C 10:0はアミロースと沈澱物を生成せず,複合体が形成されなかった.LPC-C 12:0複合体を構成するアミロース鎖長は本HPAEC-PAD分析法では確定できなかった.LPCの複合体を形成し始めるアミロース重合度は,LPC-C 14:0,LPC-C 16:0,LPC-C 18:0,LPC-C 18:1,LPC-C 18:2,LPC-C 20:0でそれぞれ27,29,29,31,31,35であり,LPCの複合体を構成するおもなアミロース重合度は,それぞれ34-36,32-34,33-35,34-36,36-38,39-41であった.これらの沈澱物はDSC測定により複合体であることが確認された.
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© 2004 by The Japanese Society of Applied Glycoscience
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