Journal of Applied Glycoscience
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アジアおよびその他の国の栽培稲の胚乳澱粉の構造と性質
井ノ内 直良日比生 秀雄李 天堀端 哲也不破 英次猪谷 富雄
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2005 年 52 巻 3 号 p. 239-246

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抄録
2001年に県立広島大学で栽培されたアジアおよびその他の国の栽培米75品種 (インディカ23品種, シニカ (中国産インディカ) 27品種, ジャポニカ6品種, ジャバニカ19品種) の玄米の性質および胚乳澱粉の構造と物理化学的性質について調べた. 測定した項目は, 玄米の千粒重, 長幅比, アルカリ崩壊性, 胚乳澱粉のヨウ素吸収曲線の青価と最大吸収波長, GPC法による澱粉と精製アミロペクチンの側鎖長分布から求めた真と見かけのアミロース含量およびアミロペクチン中の超長鎖含量, HPAEC-PAD法によるアミロペクチンの側鎖長分布, DSCによる糊化温度と糊化熱量, RVAによる粘度特性値, SDS-PAGEによる胚乳澱粉中のWxタンパク量である. インディカと中国インディカの胚乳澱粉のアミロペクチン側鎖の重合度6-12の割合 (Fr. A含量) は低かった. Fr. A含量は玄米のアルカリ崩壊度と正の相関, 胚乳澱粉の糊化ピーク温度と負の相関関係が観察された. RVAによって測定した澱粉の糊化特性の中で, セットバックとブレークダウンは超長鎖含量とそれぞれ正と負の相関関係, ピーク粘度およびブレークダウンはどちらも見かけのアミロース含量と負の相関関係が観察された. 澱粉中のWxタンパク質のタンパク量と超長鎖含量との間には高い正の相関関係が得られた. アジアおよび他の国々の栽培品種の米胚乳澱粉中には, 超長鎖含量が0.0-13.4%の範囲で連続的に分布していた.
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© 2005 by The Japanese Society of Applied Glycoscience
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