澱粉科学
Online ISSN : 1884-488X
Print ISSN : 0021-5406
ISSN-L : 0021-5406
ブタ膵臓α-アミラーゼの二成分の分離・精製と諸性質
坂野 好幸高橋伸一郎小林 恒夫
著者情報
ジャーナル フリー

1983 年 30 巻 1 号 p. 30-37

詳細
抄録
 ブタ膵臓α-アミラーゼ[EC 3.2.1.1](以下PPAと略す)の結晶標品から,TSK-Gel DEAF-Toyopearl®6505のクロマトグラフィーで二つの活性画分(PPA IとII)を電気泳動的に均一になるまで精製した.PPA IとIIの等電点は6.5と6.1と測定された.50mMより高い濃度のCl-はPPA II よりPPA Iを著しく活性化した.PPA IとII の至適pHと至適温度,金属イオン・タンパク質修飾剤・放線菌由来のアミラーゼインヒビターによるPPA IとII の阻害の程度およびアミラーゼインヒビターに対するKi値は,それぞれ,PPA IとII でほとんど同じであった.
著者関連情報
© 日本応用糖質科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top