澱粉科学
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Aspergillusnager菌体結合型と細胞外イソプルラナー.ゼの比較
坂野 好幸田口 文子久松 礼子小林 昭一藤本 大三郎小林 恒夫
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1990 年 37 巻 1 号 p. 39-41

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抄録
 Aspergillusniger菌体結合型イソプルラナーゼを液体培養で得た菌体から,1)Novozyme234で菌体から酵素を可溶化し,2)ρ-セルロース(pH3.8)とDEAE-セルロース(pH5.5)のクロマトグラフィー,3)クロマトフォカシング(pHを6 .2から4.0に変化させる)および,4)バイオゲルP-100によるゲル濾過で精製した.精製酵素はPAGEで1本の糖タンパクのバンドを,TSK-ゲル(G-3000Swxz)のHPLCで1本のピークを示した.プルラン,パノース(Glcp(α1→6)Glcp(α1→4)Glc),62-α-マルトシルマルトース(Glcp(α1→4)Glcp(α1→6)Glcp(α1→4)Glc)に対する作用は既報の菌体外酵素と同じであった.至適pHと温度は両者ほぼ同じであったが,分子量および等電点では異なり,それぞれ62,000と4.8(菌体結合型酵素),74,000と4.65(細胞外酵素)であった.
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© 日本応用糖質科学会
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