澱粉科学
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固定化α-アミラーゼによるサイクロデキストリンの連続分解
酒井 重男吉田 収作石神 博原 耕三
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1991 年 38 巻 1 号 p. 17-22

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抄録

 新しく開発した固定化担体(FE・4611)およびキトパールの3種類の担体を用い,α-アミラーゼの固定化を行い,CGTaseの反応液中にGrCDと共存するCDの連続的分解について研究を行った. 1)新しく開発した固定化担体(FE-4611)は平均孔径,約650Aの1級アミンの巨大網目状構造をもった樹脂である. 2)FE・4611に固定化したα-アミラーゼは1ヵ月以上にわたり,連続してβ-CDを2%以下に分解し優れた性能を示した.また,担体は温アルカリ溶液で再生し,繰り返し固定化使用が可能であった. 3)キトパールBCW-3510は酵素固定化量:は大きかったが,連続通液によるライフは約2週間と短かった.また,担体の再生は困難であり再使用はできなかった.

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© 日本応用糖質科学会
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