Journal of Applied Glycoscience
Online ISSN : 1880-7291
Print ISSN : 1344-7882
ISSN-L : 1344-7882
甘藷澱粉粕からペクチンの調製とその性状 
高峯 和則安部 淳一岩屋 あまね下野 かおり問世田 春作檜作 進
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 47 巻 2 号 p. 201-206

詳細
抄録

 甘藷澱粉粕からペクチンのみを選択的に効率よく抽出できる条件を確立した.その条件は,抽出液としてpH7以上のリン酸塩が適していた.抽出温度は63。C以下に設定することで,甘藷澱粉粕中の澱粉の可溶化を最小限にすることができた.得られた抽出液はDEAE-Toyopearl650Mカラムにより,澱粉画分,アラビノガラクタン画分と二つのタイプのペクチン画分の4画分に分画された.一つのペクチン画分は分子量が,795,000と167,000にピークがあり,もう一つの画分は278,000にピークがあり,それぞれウロン酸含量は82.4%およびg2.1%であった.

著者関連情報
© 日本応用糖質科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top