抄録
非溶解性液(DNAPL)が毛管水帯より上の汚染源もしくは地表から漏出した時. DNAPLは液状で毛管水縁に向かって下方に移動していく.漏出速度が比較的遅い場合.毛管水縁上のDNAPLの蓄積・拡がりの状況は良く観察できる.このような挙動は. DNAPLが気相と水相の境界(毛管水帯の上端)をフィンガー状に浸入し始める限界高さの運動に関連するものである.このパラメーターは.限界浸入圧力と毛管上昇高さの双方によって定義される.多くの式が.限界浸入圧力と毛管上昇高さを評価するために.それぞれ開発されている.しかし.それらの式のいくつかは.適用限界があり.その他は過大な結果を与えるものである.また.毛管上昇高さの役割を定式化において無視しているために.限界高さと限界浸入圧力を混同している.本論文は上述した問題点を解決するための手法について.3つのパラメーターの定義を明らかにした上で述べている.また.ここで提案された手法による結果は.文献に記載されているデータおよび本研究で得られた実験値の双方によく一致した.