抄録
土壌表面からの正確な蒸発量の測定は地下水流動解析では重要である.裸地表面における蒸発量と熱収支を連続測定するために作成したベンチレーション法装置についての有効性と特徴について検討した.使用した装置が空気の温度と相対湿度へ与える影響が小さくなるようにした.装置内部の風速分布は土の表面からの距離に対して対数法則に従うようにした.装置内外の圧力の変化は装置を通過する空気の流量に対し線形関係でモデル化できた.土の表面における正味放射.潜熱.顕熱.土中の熱流量の評価を実施した.原位置における24時間測定を実施した.正味放射.気温.相対湿度.空気の流量.土の温度を測定し.蒸発量.潜熱.顕熱.土中の熱流量を計算により求めた.測定方法の検証のために土中の熱流量を熱流量計で直接測定し.計算値との差の時問変化を検討した.その結果.裸地のエネルギー収支の評価方法としてこの方法が適切であることが分かった.この方法は簡単なデータを得るだけで正確な測定ができるという点で有利である.