老年看護学
Online ISSN : 2432-0811
Print ISSN : 1346-9665
資料
新型コロナウイルス感染症流行下における教員を模擬患者とした老年看護学実習に対する看護学生の捉え
竹内 千夏平井 智重子吉本 知恵
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 28 巻 2 号 p. 79-87

詳細
抄録

 新型コロナウィルス感染症流行下において臨地実習の代替実習として行った教員を模擬患者とした学内老年看護学実習の実習方法に対する看護学生の捉えを明らかにすることを目的とした.令和3年6~7月に学内実習を経験した看護学生14人にグループインタビューを実施し,質的帰納的方法で分析し,カテゴリー化し,3つのテーマに分類した.結果,学生はすべて女子学生であり,学生の捉えは教員を模擬患者としたロールプレイの実施方法に関して【臨場感のあるロールプレイ】【実践を反復・改善できるロールプレイ】など5カテゴリー,カンファレンス・デブリーフィングの実施方法に関して【多様な実践の共有】【有益なカンファンレンス】など3カテゴリー,学習環境に関して【ゆとりのある実習計画】など4カテゴリーの全12カテゴリーであった.学生は,臨地実習に近い環境のなかで高齢者の特徴を熟知した教員を模擬患者とした学内実習の方法を肯定的に捉えていた.またカンファレンス・デブリーフィングの実施方法および学習環境をおおむね肯定的に捉えており,学内実習だからこその利点が明らかになった.一方で,多職種や家族と関わる機会をつくることや臨地実習指導者と連携することなどの改善すべき課題があることが示唆された.

著者関連情報
© 2024 一般社団法人日本老年看護学会 掲載内容の無断転載を禁じます
前の記事 次の記事
feedback
Top