2025 年 29 巻 2 号 p. 80-89
本研究は,地域住民に対する認知症の理解や予防を促す効果的な介入方法を明らかにすることを目的とした.2012年~2023年7月に発表された論文を医学中央雑誌Web版,PubMedおよびCINAHLを用いて検索し,11件の論文が抽出された.抽出された11文献を精読し,介入目的に着目して対象者,介入内容,評価項目,介入による効果を整理し表にまとめた.その結果,介入目的は認知症の啓発支援,認知症の予防支援に分類された.さらに認知症の予防支援は,認知機能の改善に着目した予防支援,生活習慣の改善に着目した予防支援の2つに大別された.認知症の啓発支援は,介入時間が短くとも啓発効果があることが示された.認知症の予防支援において,生活習慣の改善に着目した予防支援では継続的な個別的支援の必要性が示唆され,認知機能の改善に着目した予防支援では介入による効果を長期的に維持することの難しさが示唆された.