老年看護学
Online ISSN : 2432-0811
Print ISSN : 1346-9665
原著
通所介護を利用する高齢者のサルコペニアの摂食嚥下障害に関する要因
食事摂取に関連する生活背景に焦点を当てて
七戸 翔吾
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2026 年 30 巻 2 号 p. 44-53

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抄録

 本研究の目的は,通所介護を利用し,サルコペニアを有する要支援・要介護高齢者におけるサルコペニアの摂食嚥下障害(sarcopenic dysphagia:SD)の関連要因を明らかにし,予防・改善に向けた支援の示唆を得ることである.

 通所介護を利用する,地域在住の要支援・要介護高齢者78人を対象者とした.身体機能や栄養状態,認知機能,口腔・嚥下機能,食事摂取に関連する生活背景についてデータを収集し,χ2検定,Mann-WhitneyのU検定,ロジスティック回帰分析を実施した.

 対象者78人のうち,サルコペニアの者は49人(62.8%),SDの者は13人(16.7%)であった.サルコペニアの者49人におけるSDの関連要因として,年齢(OR:1.489, 95% CI:1.053-1.597),舌圧(OR:0.92,95% CI:0.557-0.973),食品摂取多様性得点(OR:0.85, 95% CI:0.264-0.959)が抽出された.

 サルコペニアを有する要支援・要介護高齢者におけるSD予防には,食品摂取多様性や舌圧の維持・向上に向けた生活指導や指導内容を継続できるためのアプローチが必要であることが示唆された.

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