老年看護学
Online ISSN : 2432-0811
Print ISSN : 1346-9665
原著
経カテーテル的大動脈弁植え込み術を受けた後期高齢者の手術決断に至る意思決定プロセス
森藤 梢, 深山 つかさ, 征矢野 あや子
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2026 年 31 巻 1 号 p. 40-49

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抄録

目的:経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)を受けた後期高齢者の手術決断に至る意思決定プロセスを明らかにし,意思決定支援における看護の示唆を得ること.

研究方法:TAVIを受けた75歳以上の男女12人に半構造化面接を実施し,M-GTAを用いて分析した.

結果:意思決定プロセスの中核には,《望む逝(生)き方》《TAVIを受ける利益の合理的理解》《他者との関係性のなかでの生の見いだし》の3要素からなる【人生における価値観と治療の意味との照合】がとらえられた.また,診断時の【不安・恐怖心の体験】や,【自分の思いだけでは決められない】も意思決定に影響を与えており,後期高齢者の発達課題や死生観,老年的超越性,情報処理の傾向,医師や家族との相互作用等の特徴が明らかとなった.

結論:看護支援としては,診断初期からかかわり,後期高齢者の感情や理解を支えながら意思形成・意思表明を支援するとともに,意思実現に向けて医療機関内外の多職種と連携した包括的な支援体制を構築することが重要である.

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