高等教育研究
Online ISSN : 2434-2343
論稿
戦後日本における「厚生補導」の端緒に関する考察
「IFEL厚生補導部門」の実態とその役割を中心に
蝶 慎一
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2015 年 18 巻 p. 129-149

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抄録

 本稿は,文部省及びCIEが実施したIFELのうち,「厚生補導」をテーマとした講習(以下,「IFEL厚生補導部門」と略記)の実態と役割に着目し,戦後日本の「厚生補導」の端緒を実証的に明らかにする.戦後の大学行政は,新たな制度等の導入とともに各種の研究会,講習会が実施された.そこで「IFEL厚生補導部門」の実態とその役割に着目し,「理念」,「活動内容」,「普及」の視点から分析した.分析の結果,「IFEL厚生補導部門」では,①米国人講師が先導して新たな「理念」を紹介したこと,②日米の講師が分担することで学生生活全般の「活動内容」が提示されたこと,③この「理念」,「活動内容」を「普及」させるため,指導者・実践者の育成が図られたこと,を考察した.以上の3点より,「厚生補導」の端緒が構造的に形づくられた.

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© 2015 日本高等教育学会
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