2020 年 23 巻 p. 119-140
今日,質保証の観点から,教育の評価とマネジメントに関する課題を大学の内部質保証の推進課題として捉えることが必要となっている.本稿は,大規模大学の立命館大学および関西大学,小規模大学の清泉女子大学における内部質保証システムや教学IRの実践等に関する特質および課題を検討する.これらの大学は,いずれも2018年度に大学基準協会による第3期認証評価において適合となっている.たとえば,立命館大学は教学,教育研究等環境,入試,学生,大学運営・財務,社会連携の部門等に適切に対応した内部質保証システムを活用しており,そのシステムは大学の重層的な組織構造を認めるものとなっている.三つの大学の事例検討を通じて,大学におけるプロアクティブな教育の評価とマネジメントのあり方について論じる.