国際保健医療
Online ISSN : 2436-7559
Print ISSN : 0917-6543
特集 ワークショップ「若い力、民衆の声そして国際保健の若き開拓者たち」第一部 -青年海外協力隊による地域保健活動から国際保健活動への展開-
保健医療分野に関わる青年海外協力隊員の活動の特徴
森 淑江
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キーワード: 保健医療, 協力隊, 活動, 支援, 進路
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2006 年 21 巻 1 号 p. 19-23

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抄録
国際協力機構(JICA)が行う事業である青年海外協力隊は2005年に創設40周年を迎える。2004年8月末までに派遣された3,591人の保健衛生部門の隊員の約半数は看護職である。最近の隊員の傾向は文系隊員の増加、隊員の高学歴化、女性隊員の増加である。
人々の中に入って活動する隊員は単なるマンパワーにとどまらず、誠実な仕事ぶりや職業人としての態度を見せられる。さらに中に入っているからこそ見える問題、現地にあった方法の発見などあり、このような隊員活動の特徴と有効性に我々はもっと注目すべきだろう。
看護職の帰国隊員を対象とした調査(n=397)では、帰国後に 36.5%が進学している。帰国した隊員たちは研鑽を積んで、将来、途上国国民のごく一部のトップの者だけでなく、大衆レベルに焦点を合わせての国際保健に関する活動ができる人材として活躍することが期待される。
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© 2006 日本国際保健医療学会
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