抄録
【目的】クリニカルIPEにおける薬学部生と看護学部生の学習経験を明らかにし,大学が連携し既存の実習に組み込む形で実施するクリニカルIPEの可能性を検討する。
【方法】クリニカルIPEを経験した看護学部4年生3名,薬学部5年生3名を対象として2017年7月~12月に半構造的インタビュー調査を実施し,質的記述的に分析した。
【結果】クリニカルIPEから得られた学習経験として,「不安と配慮」「ケアと患者のつながり」「自他双方の理解」「実践の変化」の4カテゴリーが得られた。これらの内容には,専門性の違いだけでなく,両学生にとって医療系他学部との初めての接触であったこと,実習経験に差があったこと,実在する患者の問題解決に焦点が当たっていたことの要素が含まれた。
【結論】医療系他学部との交流機会の乏しい学生にとって,既存の実習に組み込まれたIPEは実践の変化にも及ぶ学習経験をもたらし,専門職連携に効果的な教育方法となる可能性が示唆された。