2019 年 21 巻 3 号 p. 25-32
2018 年は呉秀三が実態調査『精神病者私宅監置ノ実況及其統計的観察』の論文報告をして100年目である。これを機に製作された映画「夜明け前 呉秀三と無名の精神障害者の100 年」を福井県で上映した。目的は福井県におけるメンタルヘルスを主とした地域づくり、まちづくりについての意識の啓発である。地元の実行委員会をつくる過程で人と人のつながりが生まれ、それが福祉のまちづくりへのきっかけとなり成功した事例である。歴史を知ることは過去を知り、「今」と「これから」への意識づくりとなる。歴史学は地域の中に入り、事実を未来に向けて伝えていく役割があると考える。