日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2007年度年会
セッションID: U2-03
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U2:岩石・鉱物・鉱床学一般
北海道ニカンベツかんらん岩体中の硫化鉱物の産状
*新藤 和安林 謙一郎
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キーワード: 硫化鉱物, ニカンベツ
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抄録
ニカンベツかんらん岩体は,斜長石レールゾライトやハルツバージャイトなどから構成される。これまでに本岩体中の珪酸塩鉱物に関する研究は多数行われているが,硫化鉱物についての報告はほとんどなされていない。本研究では,硫化鉱物の記載を行い,本かんらん岩形成過程に伴って,硫化物メルトから硫化鉱物がどのように形成されたかを推定する。顕微鏡観察やEPMA分析から,産出する硫化鉱物はペントランド鉱や黄銅鉱などのFe-Ni-Cu-S系の鉱物である。硫化鉱物の産状は,珪酸塩鉱物中に液滴状に包有されるもの(Sulfide inclusion),珪酸塩鉱物や変質鉱物の粒間を埋めるもの(Interstitial sulfide)の2種類に分類される。これらの産状から,本かんらん岩中の硫化鉱物や,硫化物メルトに関する若干の考察を行った。
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© 2007 日本鉱物科学会
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