日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2009年年会
セッションID: S2-06
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S2:月の初期分化・内部進化
かぐや搭載ガンマ線分光計で見る月表層の元素組成
*唐牛 譲長谷部 信行山下 直之小林 進悟晴山 慎小林 正規柴村 英道奥平 修早津 佳那子長岡 央武田 侑子塚田 耕一町田 二郎藁科 至智森田 幹雄
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抄録
月周回探査機かぐやは約1年半にわたる観測を終え、2009年6月にその使命を完了した。かぐやに搭載されたガンマ線分光計(KGRS)は月面から放出されるガンマ線を測定することにより月表層物質の元素組成分布を調べることを目的とした観測装置である。月面から放出されるガンマ線の強度は月面の元素組成と密接に関係しているため、高精度のガンマ線分光を行なうことにより、月面の元素濃度を決定することができる。KGRSは月探査に初めてGe検出器を採用したことにより、これまでにない高い精度で月面元素濃度分布を調べることが可能となった。本講演ではガンマ線分光法の概略を紹介した上で、KGRSの観測、データ解析法、さらに解析結果を用いた最新の研究成果について報告する。
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© 2009 日本鉱物科学会
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