日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2010年年会
セッションID: R5-P25
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R5:岩石・鉱物・鉱床一般
フィリピン、ルソン島北部、ヴィクトリア金鉱床におけるルソン銅鉱-ファマチナ鉱系鉱物
*田中 崇裕今井 亮渡邊 公一郎
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抄録

 ヴィクトリア金鉱床は低硫化型浅熱水性鉱床に分類された。しかしながら、本研究で高硫化型の指標鉱物(例えば、ルソン銅鉱、硫砒銅鉱そしてコルース鉱)がヴィクトリア金鉱床の深部から確認された。ルソン銅鉱グループ鉱物と黄銅鉱はしばしば元々存在した鉱脈構成鉱物を置き換えている。このタイプのルソン銅鉱グループ鉱物はしばしば四面銅鉱グループ鉱物を置き換えており、黄銅鉱と共にしばしばサブミクロンオーダーの小規模フレーク状連晶組織や縞状組織を示す。これらの組織は四面銅鉱グループ鉱物を置き換えた中間生成物の分解によって形成されると考えられる。また、末期の鉱化流体は高硫化型に相当する。

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