日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本地質学会第118年学術大会・日本鉱物科学会2011年年会合同学術大会
セッションID: R1-06
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R1:鉱物記載・分析評価
千葉県木更津市産メラノフロジャイト
*門馬 綱一宮脇 律郎松原 聰横山 一己重岡 昌子高橋 直樹鴻田 昌彦
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抄録

メラノフロジャイトはSiO2組成のケージ状骨格構造を持ち、ケージ中にCH4, CO2, N2等のガスを含む鉱物である。国内では、メラノフロジャイトの仮晶と思われる立方体を呈する石英が、新潟県黒岩や、千葉県荒川から見つかっているが、メラノフロジャイト自体の産出報告は無かった。今回、千葉県木更津の下総層群中の礫(保田層群起源)から産出を確認した。メラノフロジャイトは、凝灰質砂岩の亀裂に沿って、0.1 mm前後の立方体自形結晶としてオパールを伴って産出する。ガンドルフィーカメラを用いてX線粉末回折データを測定し、リートベルト解析により精密化した格子定数はa=26.8357(8)Å, c=13.3690(8)Åであり、正方晶系の構造であることが確かめられた。

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© 2011 日本鉱物科学会
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