日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本地質学会第118年学術大会・日本鉱物科学会2011年年会合同学術大会
セッションID: R1-P11
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R1:鉱物記載・分析評価
福岡県長垂ペグマタイト中のLi-tourmaline
*白勢 洋平上原 誠一郎
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抄録
福岡県長垂ペグマタイトのLi-tourmalineの分析を行った。肉眼的な色調から桃色,緑色,水色,青色,藍色などのタイプに分けられ,それらがゾーニングをなすこともある。桃色,水色,藍色タイプを分析したところ,elbaite,fluor-elbaite,rossmaniteがあった。桃色タイプは少量のMnを含む。水色タイプは少量のMnとFeを含む。藍色タイプは,1(apfu)程度のFeと少量のMnとZnを含む。また,Fe含有量が大きいほど格子定数は大きくなる。晶出後期にはFeが枯渇し,Li,Alに富み,同時にNaが減り空位が増す傾向にある。ペグマタイト縁辺部から中心部にかけてのこのようなschorl-elbaite-rossmanite置換はLiペグマタイトの一般的な分化過程である。
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© 2011 日本鉱物科学会
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