日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本地質学会第118年学術大会・日本鉱物科学会2011年年会合同学術大会
セッションID: T3-05
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T3:東日本における活火山の長期活動評価と防災対策
栗駒火山南麓に分布する中期更新世火砕堆積物の層序
*葛巻 貴大大場 司
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抄録
駒火山南麓周辺では,カルデラクラスターを形成しており,その周辺には火砕堆積物が広く分布している.これらのほとんどは,新第三系の小野田層として一括されている.土谷ほか(1997)は,小野田層中の火砕堆積物は主に宮城県大崎市岩出山池月鵙目周辺,同栗原市鶯沢周辺に分布すると報告している.著者らは,これまで,鵙目周辺を対象として研究を行い,層序および年代値について報告した(葛巻・大場,2010).本研究では,鶯沢周辺の野外調査と採取試料の化学分析を行い,火砕堆積物の層序・岩石学的特徴を明らかにし,鵙目周辺に分布する火砕堆積物との対比を試みた. その結果から,鶯沢周辺に分布する火砕堆積物は5層に区分される.それらを下位より,嶋躰凝灰岩,湯浜凝灰岩,縮沢凝灰岩,鶯沢凝灰岩,青ノ木沢凝灰岩とした.また,(葛巻・大場,2010)により鵙目周辺に分布することが確認された湯浜凝灰岩,縮沢凝灰岩は鶯沢町周辺にも分布することがわかった.
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© 2011 日本鉱物科学会
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