日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2012年年会
セッションID: R7-07
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R7:岩石・鉱物・鉱床一般
東南極大陸Mt. Riiser-Larsen産の片麻岩中に含まれるternary feldsparの離溶組織
*兒玉 優三宅 亮
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抄録
本研究では東南極大陸Riiser-Larsenに産する片麻岩中にみられるternary feldsparの多様な離溶組織についてSEMによる組織観察およびEBSDによる方位解析をおこなった。その結果、ternary feldsparの離溶組織は(010)と(-901)の2種類の方位を持つ離溶ラメラで構成され、(010)の界面方位を持つ離溶組織はバルク組成においてoligoclase成分に富むternary feldsparに多く見られることがわかった。本研究で扱った片麻岩中のternary feldsparが多様な離溶組織を呈することは、ternary feldsparのバルク組成が異なることで、これらの2種類の離溶組織が異なる量比で出現することにより説明することが可能である。
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© 2012 日本鉱物科学会
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