日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2013年年会
セッションID: R6-04
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R6:深成岩・火山岩及びサブダクションファクトリー
モンゴル・ハンガイ山地のデボン紀付加体から鉄ピクライトと高Mg安山岩の発見
Ganbat Erdenesaikhan*石渡 明Orolmaa Demberel
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抄録
モンゴル・ハンガイ山地のデボン紀付加体にはチャートを伴う緑色岩体が多数存在する。従来、ハンガイ・ヘンテイ帯の緑色岩は海山起源のアルカリ玄武岩とされていたが、今回のウヤンガ村周辺地域の調査によって、緑色岩はソレアイト玄武岩を主体とし、鉄玄武岩を多く伴い、アルカリ玄武岩は産しないことがわかり、新たに鉄ピクライトを発見した。これらの事実は、本地域の緑色岩体が、海山ではなく、ケルゲレン海台のようなLIP起源の可能性が高いことを示す。また、今回発見した高Mg安山岩はシルとして産し、顕著なNbの負異常を示し、スピネルのCr#が高く、讃岐岩に類似する。中新世の瀬戸内火山岩類と同様に、若いプレートまたは拡大境界の沈み込みに関連して形成されたものであろう。
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© 2013 日本鉱物科学会
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