日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2013年年会
セッションID: J4-06
会議情報

J4:水―岩石相互作用 (共催:日本地球化学会)
仙台平野・静岡平野における津波堆積物の汚染評価と化学判別
*渡邊 隆広土屋 範芳井上 千弘北村 晃寿駒井 武山崎 慎一山田 亮一平野 伸夫岡本 敦細田 憲弘奈良 郁子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
地震・津波等の災害が多発する日本において、適切かつ持続可能な将来計画を築くためには、過去の巨大津波による災害規模を明らかにし、将来において発生が予想される大規模災害に備えることが必要である。過去の津波堆積物を検出・分析することが重要であるが、これまでの研究において、「砂層の検出は行われているが、より内陸に到達する泥質の津波層を検出することができない」「時間解像度が低く、特に津波被害の回復過程が復元できない」の2つの解決すべき問題があり、新たな分析・解析手法が求められている。本研究では、これまでにほとんど報告例のない無機化学データをもとに津波堆積物の化学判別を試みた。研究試料として、2011年3月の東北地方太平洋沖地震により発生した津波堆積物に加え、約1100年前の貞観津波、約2000年前の弥生津波堆積物、および静岡平野(大谷低地)において採取された約3000年前の津波堆積物を用いた。
著者関連情報
© 2013 日本鉱物科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top