日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2014年年会
セッションID: R5-01
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R5:地球外物質
4He+照射実験を行ったコランダム(α-Al2O3)の表面近傍のTEM/STEM観察・分析
*三宅 亮瀧川 晶土`山 明松本 徹安田 啓介中田 吉則藤 昇一福永 啓一
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抄録

小惑星表面や星間空間では,太陽風や銀河宇宙線照射により,鉱物の風化や変成がおこると考えられている.それを模擬して,α-アルミナ(α-Al2O3)へのHeイオンの照射実験を行い,α-アルミナへの照射実験試料表面の断面を走査/透過型電子顕微鏡(TEM/STEM)を用いて詳細に観察・分析を行った.α-アルミナの表面層には,ブリスター構造が観察され,Heによると思われる空隙が存在した.また,表面層からはα-アルミナ以外の反射が出現し,γ-アルミナあるいは類似の構造をもつθ’-アルミナとなっていると考えることができる.EELSの結果からもα-アルミナから構造が変化していることを支持する結果を得ている.

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© 2014 日本鉱物科学会
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