日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2014年年会
セッションID: R6-P08
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R6:深成岩・火山岩及びサブダクションファクトリー
カルデラ形成に関連した火砕流堆積物中に産する石英のカソードルミネッセンス像とTi含有量の特徴
*戸田 成太郎大場 司緒方 武幸
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抄録
凝灰岩を対象に石英のカソードルミネッセンス像解析と石英中の微量元素含有量(Ti, Al, Fe, K)の分析を行なった。その結果, 石英のOscillatory zoningが観察された。 CL強度の高い(明るい)コア部は明瞭な累帯構造により被覆されている。その累帯構造は石英の外形と平行である。コア部のTi含有量は310ppm,暗い部分では170ppmである。石英中のTi濃度は,CL強度の低いところで低い値を示し、CL強度の高いところではTi濃度が高い傾向にある。このSEM-CLによる石英の累帯構造とTi含有量の関係からマグマ溜まりの熱履歴の追跡(Wark and Watson.,2006)や大規模噴火発生までのリードタイムの推定を可能と考えられる。
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© 2014 日本鉱物科学会
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