筆者らは昨年の鉱物科学会年会で、マルチキャピラリーX線レンズキャピラリーX線レンズ(MCX)を用いた顕微メスバウアー分光器の改良と改良後のビーム評価及びメスバウアースペクトル測定について報告した。その後、分光計の焦点位置付近に設置するピンホール位置と、試料位置にx-z自動ステージを追加し、微動走査幅でのマッピングが可能な分光計に更新した。本報告では自動ステージを用いてγ線焦点位置において、ピンホールを用いた二次元走査と、ナイフエッジを用いた一次元走査を行い、ピーク形状と、ピーク半値幅を推定した。