日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2014年年会
セッションID: R1-P08
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R1:鉱物記載・分析評価
いわゆる“磁石石”中の強磁性鉱物の磁気特性
*大川 真紀雄下田 健士朗浦谷 勇貴
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抄録

強い磁性を帯びた岩石として知られる、山口県萩市「須佐高山の磁石石」(斑レイ岩)、島根県益田市「松島の磁石石」(石英斑岩)、和歌山県紀の川市「龍門山の磁石岩」(蛇紋岩)の試料を採取し、SQUID磁束計を用いて岩石中に含まれる強磁性鉱物の磁気特性の評価を行った。須佐高山の磁石石中の強磁性鉱物はチタノマグネタイトで、イルメナイトラメラが析出している。龍門山の磁石岩中の強磁性鉱物はクロム鉄鉱-ヘルシン石系列の固溶体でラメラ状の磁鉄鉱が認められる。松島の磁石石にはチタン鉄鉱のみが認められ、磁鉄鉱(系列)は見つからなかった。本研究で得られた磁石石中の磁性鉱物の持つ磁気特性は天然磁石のそれには及ばない値であった。

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© 2014 日本鉱物科学会
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