日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2014年年会
セッションID: R2-P13
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R2:結晶構造・結晶化学・物性・結晶成長・応用鉱物(世界結晶年2014)
CO2ハイドレートの結晶構造変化
*町田 真一Tulk ChristopherMolaison JamieKlug DennisLu HailongGuthrie Malcolm
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抄録
水分子が水素結合によりケージ状のフレームワーク構造を形成し、この空隙中にゲストの原子や分子が内包された固体結晶を、ガスハイドレートと呼ぶ。近年、地球の気候変動や氷天体の形成や進化に、ガスハイドレートが重要な役割を果たしていると考えられるようになってきた。一方で、水分子およびガス分子・原子などの軽元素で形成されるガスハイドレートの詳細な結晶構造の決定は、従来のX線回折や分光実験では困難であった。そこで我々は、中性子回折実験によりガスハイドレートの高圧下における結晶構造を明らかにすることを目的に、種々のガスハイドレートの低温高圧実験を行っている。中性子実験を通じて、ガスハイドレートの詳細な高圧構造を明らかにし、水分子とガス分子との分子間相互作用の知見を得ることを目標としている。本発表ではCO2ハイドレートの低温高圧中性子実験の結果を報告する。
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© 2014 日本鉱物科学会
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