名古屋大学環境学研究科
2015 年 25 巻 2 号 p. 33-41
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モンゴル牧畜民は,五畜といわれるウシ,ウマ,ラクダ,ヒツジ,ヤギを中心に飼育してきた.これらの五畜は,モンゴル牧畜民の日常生活の様々な場面で利用されている.さらに,重要なのは,畜フンの利用である.モンゴル牧畜社会では,五畜のフン名称は30以上も存在する.畜フンは乾燥かつ冷涼なモンゴル高原で,暖房と調理の最重要燃料であり,草原の極めて重要な肥料でもある.本稿では,内モンゴル自治区シリンゴル盟の事例を中心に五畜の畜フン名称体系の特徴を明らかにした.
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