2000 年 20 巻 2 号 p. 95-98
近年,医療技術及びネットワーク技術の進歩により,地域の病院間をネットワークで結ぶ地域遠隔医療ネットワークの構築がすすめられ,山口県においては県内の光ファイバ網による “やまぐち情報スーパネットワーク”のコンテンツの一つとして注目されている.山口大学附属病院は地域の中核病院を中心にする地域医療圏のネット化に着手した.実際のネット構築にあたって,通常では無意識に行っている診療業務もネットワーク上で実施することにより表面化する問題がある.本稿では,構築にあたっての前提条件とその条件下で構築した地域遠隔医療ネットワークの実際について言及した.