2000 年 20 巻 3 号 p. 237-241
医薬分業が進展する中,薬局の医薬品備蓄が重要な問題となっている.もし備蓄外の医薬品が必要になった場合,備蓄センターまたは付近の薬局と医薬品を融通しあうのが良策と考える.そのためには各医薬品が各薬局にどれくらいあるか手間をかけずに知ることができる仕組みが必要と考え,ASP (Active Server Pages)を用いてWebアプリケーション「地域薬局在庫情報データベース」の構築を試みた.また,データベースを最新の状態に保つために更新作業が必要であるが,薬局の正確な在庫データを得ることを目的として,「薬局在庫管理システム」の構築を試みた.本システムによって,備蓄センター ―薬局あるいは薬局間連携が進み,コスト面・サービス面での強化が図られ,医師・患者の期待に十分応え,医薬分業のますますの向上に寄与できると考える.